1947-10-09 第1回国会 参議院 司法委員会 第33号 第三に、對世權侵害と風俗を害する罪、こういうことで申述べて見たいと思います。それは只今申しましたことを法律學的に説明するとどういうことになるかと申しますと、婚姻は契約であります。併し婚姻成立によりて生ずる貞操義務は法律上當然の相互義務即ち相互權利であります。この相互關係は第三者の介入を排除する絶對權であります。即ち對世權であります。刑法は物權とか身體權とかの對世權侵害を犯罪としておるのであります。 松村眞一郎